リレンザとクラビットで合併症による死亡を回避

毎年のように猛威をふるうインフルエンザは、抗ウイルス薬で治療することができますが、免疫力の低い小児や高齢者では二次感染によって死亡するケースも少なくありません。この二次感染はインフルエンザが原因とはならず、ウイルスによって体力が消費され免疫力が低下することによって、その他の病原体によって合併症を起こすことです。合併症で最も死亡すると言われるのが肺炎で、インフルエンザの死亡原因の実に90%がこれにあたります。リレンザは抗インフルエンザウイルス薬ですが、適応症がインフルエンザのみであり、合併症などには無効となります。インフルエンザが発症してから48時間以内に使用すれば、ウイルスの増殖を抑えて治療が早まると言われていますが、免疫力の低下は回避できないため、肺炎や脳症が起こる可能性があります。そこで、ニューキノロンと呼ばれる抗菌薬であるクラビットを処方し、合併症を抑える方法がよく利用されています。クラビットは細菌に有効とされる薬ですが、適応菌種は肺炎球菌や腸球菌属など幅広く、呼吸器感染、皮膚感染や耳鼻科での感染症にも利用されています。マイコプラズマやクラミジアにも有効性を示すことから、日本で最も使用される抗菌薬となっています。また、インフルエンザウイルスにも有効とされ、リレンザとの飲み合わせにも特に問題がないことから、インフルエンザ中の二次感染を防ぐ意味でもよく処方されるものです。クラビットは基本的には治療に用いるものですが、感染症の予防にも適していることから、前もって服用して使用するようになっています。合併症もこれで問題はなくなりますが、どちらにしてもインフルエンザを放置すると二次感染に陥る可能性が高いので、まずはリレンザで治療することが大切です。

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