リレンザを選ぶ理由は

インフルエンザウイルスに感染して身体に症状が現れだした場合、病院で医師の診察を受けるとタミフルかリレンザのどちらかが処方されます。かつてはタミフルを最初の治療薬として選択するケースが圧倒的に多い時期がありましたが、2000年代後半頃からリレンザの効能が見直され、現在ではリレンザを第一選択薬とする病院も増えてきています。
インフルエンザ治療の第一選択薬としてリレンザが選ばれるのにはいくつかの理由があります。第一の理由は、正しい方法で体内に投与した場合だと、リレンザの方がタミフルより即効性が高いことです。タミフルはカプセルタイプの薬で、胃腸薬や風邪薬などと同じように簡単に体内に取り込むことができますが、錠剤の成分は肝臓に運ばれてから、血液の流れにのって患部に到達する仕組みになっているため、薬の効果が出てくるまでには若干の時間がかかります。これに対してリレンザは、喘息の治療薬などと同じように専用の吸入器をつかって薬剤を口から吸入するタイプの薬で、薬剤の成分がインフルエンザウイルスが留まっている肺や気管支に直接届くため、カプセルタイプの薬より早く効果があらわれます。
第二の理由は、2006年終盤から2007年序盤にかけてのインフルエンザ流行期に、タミフルを服用した者による異常行動が報告されたことです。タミフルとこの異常行動の関係は未だに解明されていませんが、この報告があってからは、異常行動が起きるリスクが低いリレンザを処方する例が増えました。
そして第三の理由は、タミフルの有効成分であるオセルタミビルに耐性を持つインフルエンザウイルスが出現するようになったことで、これら3つの理由によって、インフルエンザの治療においてリレンザが積極的に選択されるようになってきてきます。

ページの先頭へ戻る